日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2022年10月24日信頼されるために話し方より大切なこととは?


★行動が組織の文化を作る


アメリカの起業家ベン・ホロウィッツの著書「WHO YOU ARE」のイントロダクション(序章)に「行動こそが君という人間だ」という言葉が書かれています。人間の価値観や考え方の特質などは結局のところ、その人の行動に全て表れます。従って、会社の文化も経営理念や経営方針などの書かれたものから生まれるのではなく、社員の行動によって形成されるものだ、というのが著者の主張なのです。


考えて見ると、あらゆる成果は人間の行動からしか生まれません。従って、その人間の行動が組織の文化に影響を与えるのは必然と言えるでしょう。例えば「お客様の利益を第一に考えましょう」というスローガンを掲げている会社があるとします。しかし、実態はお客様からのクレームに対して担当者が言い訳ばかりしていれば、お客様も社員自身もそのスローガン通りの会社だとは思わないでしょう。また「社員の幸せが一番大事だ」と常々言っている部長が、社員のミスを見て「お前なんか給料泥棒だ!」とどなったら、その部長が本当に社員の幸せを願っているとは誰も思わないでしょう。


この本のカバーには「君の真の言葉と行動こそが困難を生き抜くチームをつくる」と書かれています。言行を一致させることで会社のよい文化は築かれるということです。




★個人の信頼も行動から生まれる


ところで、言行を一致させることは会社の風土作りのみならず、個人同士のコミュニケーションにおいてもとても大切なことです。
私たちは普段、人とコミュニケーションを取りながら仕事をしています。そのコミュニケーションの質がチームとしての仕事の効率性・効果性を左右します。コミュニケーションの基本は話すことです。従って、話の仕方が皆さんのチームの生産性を左右する、と言えます。話は基本的に人に聞かれ、納得されなければなりません。その上で話の仕方はとても大切ですが、実はそれ以上に大切なことが「言行を一致させる」ということなのです。
日本話し方センターのベーシックコース2日間集中セミナーは単に話の仕方をトレーニングするだけではありません。話した内容が人に受け入れられ、信頼されるようになることを視野に入れたカリキュラムになっています。その日本話し方センターが最も大切にしている言葉に「ことばの前に心あり、ことばの後に行動あり」というものがあります。上手な話し方を身につける目的は、よい人間関係を作るためだと考えています。いくら話しの仕方だけが上手になっても、また口でどんなに良いことを言ってもそのように行動していなければ誰にも信用されず、よい人間関係にはつながりません。



★時間と約束を守る


このように言葉と行動が一致してはじめてよい人間関係が築けるのです。中でも日本話し方センターが特に重視している行動が「時間」と「約束」を守ることです。難しいことは人によってできること、できないことがありますが、時間と約束は守ろうと思えば誰にでも絶対に守れます。この二つをしっかりと守れれば人の信頼が得られ、よい人間関係が築けるのです。
しかし実際は「時間」と「約束」を守るだけでもなかなかできることではありません。特に私たちは特段の事情があったり、これは重要ではないなと判断した場合、つい自分の中で言い訳をしながら「時間」と「約束」を簡単におろそかにしてしまいます。しかし、それは自分勝手な判断であり、相手はその事情を仕方ないとも重要性が低いとも思わないかも知れません。相手の立場に自分を置き換えて物事を考えるようにしないと「時間」や「約束」すら守れないのです。


人に信頼され、良い人間関係を築くためには言葉通りに行動することが何より大事なのです。そしてそうした行動が周りの人によい影響を与えていくのです。



★日本話し方センターで話し方を学びましょう!


上で述べたように、日本話し方センターのベーシックコースは、円滑なコミュニケーションを取る上で非常に重要なことを話し方を中心に解説し、参加者に実践的なトレーニングを積んでもらっています。効率的かつ効果的なコミュニケーションは、個人や組織の生産性を向上させる上で極めて重要なものです。ぜひご受講をご検討ください!

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